父母の受け入れ準備

子どもが欲しいから里親となり、養子縁組をしたいと申し出るのがまず最初です。 これまでに不妊治療でさんざん苦労してきた方の場合、申請するまでにもいろいろと悩みや葛藤が尽きなかったと思います。 いざ申請して養子の候補を紹介されたとき、重要になってくるのが父母の受け入れ態勢です。 養子にできる子が見つかったのだから喜ぶのが当然と思うかもしれません。

ところが、一所懸命に探していたのは妻のほうで、夫はそれほど乗り気ではなかった場合や、 里親の話を聞いてはいたけれど現実味が持てずにそれほど真剣に考えておらず、いざ目の前に候補となる子が現れてから、改めて慎重に考え直すような場合も珍しくありません。 妻のほうは養子を受け入れる気持ちいっぱいで、見つかったらすぐに迎え入れる態勢でいたのに、夫に「もう一度よく考えたい」「気持ちが固まるまで時間が欲しい」などと言われては、 今までの苦労や努力は何だったのかとなりますし、気持ちが共有できてなかったんだと思うと寂しいですよね。

父母ともに子どもを心待ちにしていて、子育てにも2人が同じくらいの熱意を持っていれば良いのですが、温度差が発生してしまっていると、つまづきが多くなってしまいます。 ささいな行き違いが、のちのち大きな問題に発展することも少なくありません。

実際に子育てが始まってからトラブルの連続で、育児どころではなくなってしまうような状況だけは避けたいところです。 子育ては父母の協力によって成り立つものですし、どちらかが非協力的になったり、負担を押し付け合ったりするのは望ましいとは言えません。 養子を受け入れる前に、まずは父母の受け入れ準備をしっかりと整えておきましょう。