児童相談所からの家庭訪問について

申請書を整え、提出し、里親申請中という立場になると、その間に児童相談所から家庭訪問を受けることになります。一般的な例では児童福祉司から、志望動機・自身が育った家庭環境・学歴・職歴・結婚までの経緯・趣味・親兄弟・現在の職業などについて聞かれるとのことです。割と根掘り葉掘りという感じで聞かれるとのことですが、児童相談所は、その申請者が「安心して子どもの一生を預けられるかどうか」を見極め、児童福祉審議会へ持ち帰り、そこで正当に判断してもらうための材料を集めるという義務があります。誠実に答えるための準備が必要かもしれません。
それだけでなく、不妊治療の経験などがあれば、不妊の理由やどのような治療を受けていたのかについてなどそういった非常にデリケートかつプライベートな部分でありながら、詳細までも聞かれることになります。子どもがいないということが里親申請の動機にな
っているのであれば、そのことをそのまま話すべきかもしれません。実情では、児童相談所も、養子縁組を希望する申請者に不妊経験があるということは把握しているようで、話を聞きなれていることもあるとのことです。
また子どもを迎えるに当たっては、子どもの年齢、性別、国籍など、希望があるかどうかについても尋ねられます。希望を伝えること自体は問題ないとされているのが通説ですが、希望が多すぎるというパターンは、児童相談所・民間機関を問わず、「それぞれの子どもの事情に合った養親」に対し、子どもを託したいという観点から動いている場合が多いので、とにかく自分に合う子を、というような希望のしかたはおこなわないほうが無難かと思われます。
さらに、養子縁組をおこなう子どもについて「養子縁組ができる子」という認識は持たないほうがよいとされています。これは、養子縁組の里親に委託される子どもたちというものが、そもそも「養子縁組が必要な子ども」と考えられているためです。つまり、そういった子どもたちというのは「養子縁組により、養親との聞に法律的に安定した親子関係を結ぶことが必要」だと定義しなければなりません。
そして里親研修を受講し、家庭訪問といった調査事項についても終えることができれば、児童福祉審議会において里親として適しているか否かが審査されることになります。児童福祉審議会の審査を経た意見に基づいて、各自治体において知事が里親として適当と認めた申請者について、里親として認定・登録がなされます。
これまで、多くの自治体や団体などを通して申請された方がにおいて、審議会が里親として不適格という判断を下した申請者はほぼいないということになっているそうです。ですが、これは申請者全員が合格になったというわけではないらしく、実際には、審議会が開催される事前に児童相談所から「里親としての認定は難しいかもしれない」というような報告が伝えられて、結果的にそこで申請を取りやめることになるというケースも少なからずあるということです。1734

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